最近の台北は寒かったり暑かったり、憂鬱な天気が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、今日は前回の一時帰国の際に両姓併記のパスポートを申請した際のお話しをしたいと思います。
といっても、すでに年を跨いでしまいましたが。
両姓併記のパスポート、最近ではかなりハードルが下がり、取得しやすくなっているようですが、私も自分が申請する際には、かなり調べましたので、現在(2017年夏)の情報として記しておきます。
どなたかの参考になれば幸いです。
ちなみに、結婚後の手続きや両姓併記のパスポート取得のための準備(一部)など、こちらもご参照ください。
結婚しました! 妻が海外勤務、夫が日本勤務の場合の手続きあれこれ
1.必要書類を揃えて、最寄りのパスポートセンターへ
パスポートを申請するために必要な書類は、場合によって異なるかと思いますが、両姓併記のパスポートの申請には、通常の必要書類に加えて、以下のものが必要です。
・ 外務大臣宛ての旧姓使用証明書(これは普通どこの県でも必要)
・事情説明書(これこれこういう理由で旧姓を使う必要がありますという陳情書。県によって必要)
・旧姓が必要な証拠物件(アーティストの作品や研究者の論文、会社員の出張命令書など。県によって必要)
パスポートセンターって、だいたい行きづらい場所にあって、何度も行くのは大変ですから、事前の確認をおすすめします。
ちなみに、私はパスポートの残存期限がかなり残っていたので、「氏名・本籍の変更」を行いました。手数料は6000円でした。
新規・切替発給だと、 10年で1万6000円、5年で1万1000円かかります。
ただ、ここ重要なのですが、基本的に現在は切替発給でも氏名・本籍の変更でも、パスポートは新しい物(パスポート番号が変わる)になります。
なので、切替前のパスポートで航空チケットを予約した場合、新しいパスポートができた時点で、パスポート番号の変更を申請する必要があります。
2.窓口で申請、問題発生!
必要な書類を握りしめて、いざ窓口で勝負!
だいたい、1回待たされます。
(窓口にいるお姉さんたちは(私がいったところは、見事に女性ばっかりだった!)両姓併記のパスポートの申請については知らないようで、奥に引っ込むから)
でも、こっちは事前に何度も確認してきているのです。
不安になってはいけません。
お姉さんが戻ってきて、すべての書類を提出しました。
が、ここで大きな問題が発生したのです。
3.両姓併記パスポートはサインの姓を選べる!
あれだけ電話をかけて、念入りに何度も教えを乞うたのに、当日まで知らなかった事実。
それは、「両姓併記パスポートはサインの姓を選べる」ということです。
例えば日本人の場合、山田花子名義のパスポートを申請したら、サイン欄には「山田花子」と漢字楷書体で書く方が多いですよね?
もし山田花子さんが、結婚して鈴木さんになり、SUZUKI(YAMADA)HANAKOという両姓併記のパスポートを申請した場合、サイン欄は「山田花子」でも「鈴木花子」でも、どちらでもいいそうです。
私は、今後旧姓を示す公的書類はどんどんなくなってしまうことを考慮して、「山田花子」のサインを選ぼうとしました。
が、窓口でお姉さんが何度も何度も「何かあった時には、自己責任でお願いします!」 というのです(それはもうしつこいくらいに。。。)
「問題って何?!選ばせるくせに、自己責任ってなんだ?!」という心の声を抑えて(笑)いったいどのような問題が起きる可能性があるのかを尋ねました。
結局、窓口のお姉さんはマニュアル以上のことは知らないので、奥から偉い人が出てきて仰るには、「海外での入国の際、パスポートのアルファベット表記とサインの名前が異なっていることが問題になった場合には、自分で説明する必要がある」とのことでした。
うーむ、そもそも、海外において、アルファベットと漢字の読み方が異なっていることに気づける人がまずいないと思うし、それを指摘できる人はかなり日本語力の高い人だと思うので、日本語で説明すればいいし、ほんとにそれが想定される問題なの?という感じでしたが、そういうことだそうです。
個人的には、入国の際に書く入国カードや税金申告書に書くサインをパスポートのサインと同じにすることに気をつける必要があるかと思いました。
ちなみに、不安だったので台北駐大阪経済文化弁事処に電話してお伺いしたところ、基本的に台湾では、パスポートのアルファベット表記(印字されているもの)が公的表記と見なされるので、 自筆サインはなんでも構わないとのことでした。
申請が無事に受理されれば、あとは発券されるのを待つだけ。
約1週間後に新しいパスポートを受け取れば完了です。
新しいパスポートで台湾に入国しましたが、特に問題はありませんでした。
以上です。
両姓併記のパスポート取得をお考えの方の、ご参考になれば幸いです!
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